『私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球へやってきたのです。』ホセ・ムヒカ(世界一貧しい大統領)
『私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球へやってきたのです。』ホセ・ムヒカ(世界一貧しい大統領)
ホセ・ムヒカ氏のことを語るときに多くの人が、彼に比べて我が国の強欲政治家どもは・・・という論調で話をします。
確かに彼のように汚職から遠い政治家は理想なのかも知れません。
ただこの言葉
『私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球へやってきたのです。』ホセ・ムヒカ(世界一貧しい大統領)
は、政治の問題だけではなく、我々ひとりひとりに向けられた言葉だと思うのです。
発展=成功及び、経済的に豊かになること とすると、
我々、個人、ひとりひとりにおいても、より高い地位、より高い給料、より高い車、より広い家、と、成功するため方策ばかり探し、いつの間にか、本当の目的である幸福であることは、後回しになってはいないでしょうか?
本当は現場が好きなのに、高い給料と、肩書に惹かれてマネージャーになろうとするとか、大きな家を買うために家族と過ごす時間を削って残業を増やすとか、そんな物質的な判りやすい成功に惹かれて大事な幸福を見失うような、生き方はしていないでしょうか?
「地位も、経済力も、もう十分だ。ぼくは手にしたモノで、家族と、愛する人と、友人と幸福な人生を生きる」
と言う勇気はあるでしょうか?
もう少し、上に行ったら?もう少し貯金が増えたら?その時に?
そう言っている限り、永遠にその時は来ないでしょう。金融の詐欺事件で逮捕者が出ると、被害者のほとんどは老人です。
老人たちは数百万、時に数千万、数億と老後の資金を失ったと嘆く姿がテレビに映されます。
彼らは今あるもので満足できなかった人々です。もっと欲しい、まだ欲しいという思いに詐欺師が付け込んだのです。
もっと欲しいという欲望は、あなたが歯止めを掛けない限り、永遠に、あなたが死ぬまで続きます。
歯止めをかけるのはあなた自身しかいません。自然に消えゆくものではないのです。
もう一度、彼の言葉を胸に刻みたいと思います。
『私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球へやってきたのです。』ホセ・ムヒカ(世界一貧しい大統領)
探すべきはもっと儲ける方法ではなく、幸せに生きる方法なのです。