「大事なのは、自分が好きなことを飛びきり上手にやること。お金は副産物にすぎない」ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

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「大事なのは、自分が好きなことを飛びきり上手にやること。お金は副産物にすぎない」ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

 

 日本円で10兆円近い資産を築き上げた投資家が言っているのですから、その言葉の重みは計り知れないものがあります。

 

 実際、バフェットの生活は質素で、稼いだお金で無駄な贅沢をするようなこともありませんし、死後はその資産をほとんどを寄付することを宣言しています。

 

 実際にお金をたまたま手に入った副産物のように扱っているのです。

 

 実は我々のような一般人の方がバフェットよりもお金を中心に据えて人生を歩んでいます。

 

 学生時代は、将来、給料のいい職に就けるようにと進路を選び、就職先を選ぶときも自分の興味よりも、年収の額を優先し、お金のあるなしで友人を選び、結婚相手もできるだけ高給の人を選ぶ。

 

 自分の年収が上がれば、住む場所も、生活も付き合う人間も、食べるものまで変える。

 

 逆に、年収が下がれば、人生が終わるかのように嘆き悲しみ、住む場所も、車も、子供の学校まで変えなくてはならなくなる。

 

 一方でバフェットはどうでしょう。

 

 10兆円近い資産を築いた今でも、1958年に買った質素な家に住み、朝食にはマクドナルドで3ドル分ほど食べ、チェリーコークを愛しています。

 

 資産増加の階段を駆け上がりながらも、自分の生活をしっかり守り、お金に自分の生活を好きなようにはさせない。

 

 基本的に生活は質素なままです。

 

 バフェットはお金持ちになって贅沢をしようと、株式投資をしているのではなく、株式投資が好きだから、株式投資をして、結果的に世界的大富豪になったのです。

 

 ですから、我々がバフェットから学ぶべきはお金持ちになる方法ではなく、好きなことをとことんやるという姿勢なのです。

 

 あなたが絵を描くことが大好きならば、バフェットを見習って、とことん絵を描きましょう。

 

 あなたが小説を書くのが好きなら、バフェットを見習って、とことん小説を書きましょう。

 

 では、バフェットの言葉をもう一度。

 

「大事なのは、自分が好きなことを飛びきり上手にやること。お金は副産物にすぎない」ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

 

『私は高さ2メートルのバーを越えようとは思わない。周りを見渡して、またぎ越せる30センチのバーを探す』ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

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『私は高さ2メートルのバーを越えようとは思わない。周りを見渡して、またぎ越せる30センチのバーを探す』ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

 難しいことに挑戦することではなく、自分にとって簡単なことをやりなさい、ということ。

 

 確かに世間は、苦手なことを苦労の末に乗り越えた、なんていう、成功譚をありがたがる。しかし、人々がありがたがるということはそれだけ珍しい貴重なケースであるということの裏返しでもある。

 だからバフェットは、本当に成果を上げたければ自分にとっての30センチのバーを探せと言うのだろう。

 

 たった30センチのバーを乗り越えて本当に成功できるのかと、あなたは疑問に思うだろう。

 

 しかし、バーの高さの見え方は人によって違う。

 

 あなたにとって見上げるような2メートルのバーもそれが得意な人には30センチのバーかも知れない。

 

 あなたにとって30センチのバーが、他の人には2メートルのバーかも知れない。

 

 だからあなたはあなたにとっての30センチのバーを選んで、またいで歩いても、偉大なことを成し遂げられる可能性は十分にあるのだ。

 

 実際、バフェットは2メートルのバーを避けて、30センチのバーをまたいで歩いて世界一の投資家になったと言っているのです。

 

 他の人にとって2メートルのバーで、自分にとっての30センチのバーを探すことが人生で成功するコツの一つと言えるかも知れません。

 

 ただ幾つか付け加えるならば、まず、あなたがその30センチのバーを越えることが、あなたにとって興味を持ち、楽しめることであれば、なお良いということ。

 

 さらにあなたにとって30センチのバーを、もっと上手に飛び越える人がいても、気にしないこと。

 

 大抵の人にとって、誰よりも上手にできることなんて、そうはありません。

 

 もし、その時点で一番ではなくても、他のライバルより長く続けていくことで、誰よりも偉大なことを成し遂げる。そんなこともあるはずです。

 

 あなたにとって30センチのバーは何ですか?

 

『本当に重要なことだけを選んで、それ以外には『ノー』と断ることも大切だよ』ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

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『本当に重要なことだけを選んで、それ以外には『ノー』と断ることも大切だよ』ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

 

 バフェットクラスの人間になると「ノー」と言う達人にならなければやっていけないのかも知れない。

 

 世界中から投資案件が届き、世界中からインタビュー依頼もあるだろう、会ってくれ、手紙を読んでくれ、奢ってくれ、髪の毛を一本くれ。

 

 もちろんバフェット自身が一つ一つ判断せず、秘書などに捌いて貰っているのだろうが、どちらにしろ明確な基準がなければ捌ききれないほどの案件が届くのだろう。

 

 つまり取捨選択の基準を事前に明確にしておくこと。それが自分の自分らしい暮らしを守るコツなのではないだろうか?

 

 それは秘書を持たず自分自身が「ノー」と言って回らなくてはならない僕らにこそ、必要なことかも知れない。

 

 例えば、飲み会は2次会には検討の余地なく絶対に行かない。(そういう人だと認識されればいずれ、いちいち断らなくても済む)

 

 ダイレクトメールはデジタルでも、リアルでも、開封せず破棄。(今だけとか、クーポン封入とか、あっても無視、何か欲しい時はこっちから探します)

 

 突然の訪問には一切対応しない。(9割9分訪問販売)

 

 家の電話には出ない。電話していい人には携帯電話の番号を教える。(近頃家に電話してくるのはほとんどセールスか、オレオレ詐欺)

 

 もっといけるなら

 

 服は黒以外着ない。(他の色の服について検討する時間が節約できる)

 

 靴下は一つの製品を大量に買ってそれ以外は検討しない。(左右を併せる必要がなくなり穴が開いても両方捨てる必要がない)

 

 年下とはデートしない。(年上以外愛せないなら検討の余地なし)

 

 他にもいろいろ考えられます。他人は頑固だとか、柔軟性がないとか批判するひとはいるかも知れませんが、人生には限りがあります。

 

 特に消費資本主義は常に我々を惑わせます。新しいシャンプー、新しいクリーム、新しいスタイルの新車、今年の新色のイエローのワンピース。

 

 企業の売りたい欲望に付き合っていたら、たとえ買わなくても大切な時間はあっという間に浪費させられます。

 

 ダイレクトメールは絶対開けない。

 

 テレビは見ない。

 

 それだけでもタップリ時間が浮きます。人生を取り戻せます。

 

 

『最も重要なのは、自分の能力の輪をどれだけ大きくするかではなく、その輪の境界をどこまで厳密に決められるかです』ウォーレン・バフェット

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『最も重要なのは、自分の能力の輪をどれだけ大きくするかではなく、その輪の境界をどこまで厳密に決められるかです』ウォーレン・バフェット

 

 この言葉は手を広げすぎるな、自分には何ができるのか、どこまでできるのかを見極めろ、という教えです。

 

 得意なことだけやれ。というビジネス的アドバイスととらえる人が多いと思いますが、僕は、この考えかたには、質素な生き方や、ミニマリズムに通じるものがあると感じます。

 

 自分が管理できる数以上の服は持たないとか、自分が管理しきれる以上に広い家は必要ないとか、自分で決めた領域で自由に生きるという考え方と通じるものがあります。

 

 バフェットをミニマリストという人はあまりいませんが、世界有数の大富豪で何でも買えるだけのお金を持ちながら、若いころに買った一軒の家と、使い古した乗用車(これは家族言われて買い替えた)で質素に暮らしいるのですから。

 

 消費主義、資本主義は人々に領域を広げることを求めます。

 

 行ったことのない場所への旅を、新しい技術の習得を、新製品を試すことを、昨日より今日、今日より明日は、より多く稼ぎ、より多くお金を使うことを。

 

 時には未来の自分を借金の鎖に縛るローンという手段を使ってでも、買えないような大きな買い物をさせます。

 

 大丈夫、明日のあなたは、今日のあなたより、もっと多く稼げますからと、何の根拠もなく、ささやいて。

 

 その資本主義で莫大な財産を築いたバフェットが質素で、ミニマルな暮らしをしているというのはとても面白いことです。

 

  

 

 

「あなたが車を一台持っていて、一生その車にしか乗れないとしよう。当然あなたはその車を大切に扱うだろう。必要以上にオイルを交換したり、慎重な運転を心がけたりするはずだ。ここで考えて欲しいのは、あなたが一生に一つの心と一つの体しか持てないということだ。」ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

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「あなたが車を一台持っていて、一生その車にしか乗れないとしよう。当然あなたはその車を大切に扱うだろう。必要以上にオイルを交換したり、慎重な運転を心がけたりするはずだ。ここで考えて欲しいのは、あなたが一生に一つの心と一つの体しか持てないということだ。」ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

 

 自分の心身を大切にしなさい。バフェットが言いたいのは、とてもありきたりのこと。 

 

 それでも90歳で、いまだ現役の世界一の老投資家に言われると、すんなり聞き入れられるのはなぜだろうか。

 

 世界一の投資先を選ぶことが上手な投資家であるバフェットは、実生活でも選択の達人で、自分がやるべきことはとことん絞り、考える時間をたっぷりとっている。

 

 世界中を駆け回り考える時間が取れないと嘆いていた友人のビル・ゲイツにもこんな言葉を贈った。

 

『やる必要のない仕事は上手にやったところで意味がない』ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

 

 生活でも、ビジネスでも、やるべきことを絞って、自分が自分自身であることを大切にしなさい。

 

 それこそがバフェットの教えなのではないでしょうか?

 

 日本人を含め、多くの人は心と体を酷使して働きながら、ストレスを溜め込み、それを消費で発散することで、また一層、働かなくてはならなくなる。

 

 そんな悪循環に陥っているようにみえます。

 

 必要の無いものは買わない、必要以上に労働しない、そして心身を大切にする。そんなことを世界トップクラスの大富豪から教わる。

 

 世の中って不思議なものですね。

 

 因みにバフェットにはこんな名言もあります。

 

「これまで私は世界各国に家を持ちたいとか、高級車を何台も所有したいとか、そういった類の“贅沢”をしたいと思ったことはありません。朝食はいつもマクドナルドで$3.17(約330円)、それ以上は使いません。携帯電話も$20(約2,200円)のいわゆる“ガラケー”でしたが、今年の2月に遂にiPhone11に機種変更しました。ただの電話として使っていますが」ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

 

 体を大切にという割にはバフェットは朝はいつもマクドナルドなんです。好きな飲み物はチェリーコークでかなりの偏食家。

 

 マクドナルドとコーラ好きで世界的な大賢者というのがバフェットの魅力でもあります。

「これまで私は世界各国に家を持ちたいとか、高級車を何台も所有したいとか、そういった類の“贅沢”をしたいと思ったことはありません。朝食はいつもマクドナルドで$3.17(約330円)、それ以上は使いません。携帯電話も$20(約2,200円)のいわゆる“ガラケー”でしたが、今年の2月に遂にiPhone11に機種変更しました。ただの電話として使っていますが」ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

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「これまで私は世界各国に家を持ちたいとか、高級車を何台も所有したいとか、そういった類の“贅沢”をしたいと思ったことはありません。朝食はいつもマクドナルドで$3.17(約330円)、それ以上は使いません。携帯電話も$20(約2,200円)のいわゆる“ガラケー”でしたが、今年の2月に遂にiPhone11に機種変更しました。ただの電話として使っていますが」ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

 

 世界一のバリュー投資家であるバフェットが質素な暮らしをしていることは、彼について少しでも聞きかじった人たちなら誰もが知っていることです。

 

 そして、間違いなく言えるのは、彼は投資という仕事を、ただ誰よりも上手にできるということだけではなく、投資という仕事をとても愛しているということ。

 

 お金のためならば仕事を続ける必要はまったくないほどに稼いでいるのですから。

 

 きっとバフェットにとって投資とは最高に楽しめるゲームなのでしょう。恐らく子供が野球カードを集めたり、電車について覚えたり、虫について勉強したりするのと、根底に流れるものは同じなのではないでしょうか。

 

 その興味の対象が、たまたまストック(株式)だったというだけなのです。(実際、彼は11歳の時に最初の投資を始めました)

 

 彼にとって最高の幸運は、世界一の投資家になれたことではなくて、自分が大好きな株式投資を子供のころから、ずっと続けてこられたことなのではないでしょうか。

 

 バフェットの投資手法を研究し、真似る投資家はたくさんいます。しかし、その生き方を真似る投資家はあまり多くありません。

 

 たいていは稼ぎはバフェットの足元にも及ばないのに少し成功すると、バフェットよりも贅沢な暮らしを始めます。

 

 もしあなたが投資家ではなくても、バフェットから学べることはたくさんあります。

 

 ぼくは、投資家たちがバフェットから学べないことこそ、価値があると考えます。

 

 それは質素に暮らすこと。消費資本主義は我々に持っているだけお金を使う事を要求してきます。いや、むしろ持っていないお金まで使う事を要求してきます。未来の自分から借金をしてでも、お金を使えを要求してきます。

 

 それは激烈なものです。テレビでもネットでも、美しい女優が、カッコイイ俳優が、かわいいアイドルが、新しいものを買え、新しいものを試せ、時代に追いつけ、時代を追いこせと、要求してきます。

 

 人は弱いものです。自分の軸となる価値観を持てず、俳優、女優、アイドルに勧められれば、新しくなった、良くなったと言われれば新しいものに手を伸ばし、企業に言われるまま、人生を切り売りして手にした大切なお金を支払ってしまいます。

 

 では、自分の軸となる価値観とは何でしょう?

 

 それは大好きなこと。バフェットで言えば投資です。彼にとって投資とは仕事であると同時に楽しみであり、人生における楽しみをしっかり握っているので、その他の豪華な暮らしには興味がないのです。

 

 車は走ればいいし、家はそれなり住めれば豪邸である必要は無い。だからセールスマンにそそのかされて、お金を散財することもないのです。

 

 一方で人生の楽しみを見つけられずにいると、快楽を求めて、楽しさを求めて、企業に言われるままに、新しいバッグを買い、新車を買い、豪邸を買い、人によってはクルーザーまでも買うことになるのです。

 

 しかし、それでも満たされません。なぜなら人に勧められただけで、心から欲しいものではないからです。

 

 それでも散財のツケは回ってきます。ローンを組んだ以上、お金を稼がなくてはなりません。そして多くの人は少しでも給料が高い仕事を選んで、結局、やりたくない仕事を生涯続けることになるのです。

 

 この悪循環から抜け出るには、本当に好きなことを見つけ、それに熱中するべきです。

 

 ただ注意して欲しいのは、モノを買う喜び、消費する喜びと、そのものを本当に愛する喜びを混同しない、ということ。

 

 映画が好きなら映画館に見に行くのもいいでしょう。

 

 しかし人によってはDVDやブルーレイを買って積んでおくだけの人もいます。それは映画を愛しているのではなく、もの買う喜びと、映画に対する愛情と勘違いしているだけです。

 

 

 本当に映画が好きな人は気に入った映画を何度も観るでしょう。パッケージのままで積んで置くようなことはしないはずです。

 

 映画好きの人が、脚本を書き始める。マンガ好きの人が自分でもマンガを書いてみる。小説好きが自分でも書き始める。

 

 それが世に認められようと認められまいと、その人の人生はずっと豊かになります。もはやその人は人生の喜びを見つけたので、今や、喜びを求めて、企業に勧められるまま散財する必要がなくなったからです。

 

 もちろんバフェットのように大好きなことが仕事になれば最高です。

 

 何しろ起きてから寝るまで、ずっとそのことを考えていられるまのですから。

 

 もし仕事にならなくても、自分の楽しみを見つけ、浪費しなくても質素な暮らしで満足できるようになれば、人生の貴重な時間をやりたくない仕事に振り向ける割合はずっと減ります。

 

 世間が羨むような「贅沢」をしなくてはいられないという人は、人生で自分だけの楽しみを見つけていない人です。

 

 他人から、すごいね、贅沢だねと言われなくては、自分が本当にそれを楽しんでいるのかどうか、わからないのです。

 

 人生で自分だけの楽しいことを見つけた人は、それがたとえ牛乳瓶のフタ集めであろうと、かまわないのです。他人がどう言おうとかまわないのです。

 

 最後にもう一度、バフェットの言葉を噛み締めてみましょう。

 

「これまで私は世界各国に家を持ちたいとか、高級車を何台も所有したいとか、そういった類の“贅沢”をしたいと思ったことはありません。朝食はいつもマクドナルドで$3.17(約330円)、それ以上は使いません。携帯電話も$20(約2,200円)のいわゆる“ガラケー”でしたが、今年の2月に遂にiPhone11に機種変更しました。ただの電話として使っていますが」ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

 

 

 

『ビジネスの世界で最も危険な言葉は、「ほかの誰もがやっている」だ』ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

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『ビジネスの世界で最も危険な言葉は、「ほかの誰もがやっている」だ』ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)

 

 「ほかの誰もがやっている」という言葉が危険なのは、ビジネスにかぎらない。

 

 人生そのものにとっても、「ほかの誰もがやっている」というのはとても危険な言葉だ。

 

 油断すれば「ほかの誰もがやっている」はあなたの人生を食い潰す。

 

「ほかの誰もがやっている」方向に人生の舵を切れば、どんどんと本当の自分の人生を生きる機会を見失う。

 

 そして他のみんなと同じようにマーケティングに踊らされ、買い物をし、ローンを組み、車を買い、家を買い、それを支払うために、興味や、個性ではなく、喰っていけるだけ(ローンを払えるだけ)の仕事を選ばざるを得えなくなる。

 

 そんな消費資本主義の罠にハマらないためにも、横並びで生きるために周りを見渡す前に、自分の中に深く潜り、自分が何をしたいのか、何に人生の貴重な時間を捧げたいのかをしっかり見つけ出さなくてはいけない。

 

 バフェットは投資を見つけた。あなたが真にビジネスが好きならビジネスに熱中するのもいいだろう。

 

 しかし、絵が描きたいなら、絶対に絵を描くべきだし、本が描きたいなら、出版されなくても、絶対に本を書くべきだ。

 

 人は少なくとも、好きなことをすれば「好きなことをする」という報酬は得られる。それはどれだけ高い給料が支払われても他では得られない報酬だ。

 

 資本主義は素晴らしい。しかしすべてではない。誰もが消費主義に傾倒し、お金の為に生きてしまっては世界は文化的に貧しくなる一方だ。

 

 絵が売れないからと言ってゴッホが郵便配達に転職していたら、あの傑作たちはこの世に存在しながったわけだ。

 

 あなたの好きを評価するのは現代の人々とは限らないのだ。

 

 もう十分に豊かになった先進諸国の人々は、無理に経済規模を拡大させるのをやめて、本当にやりたいことに人生を捧げれば、世界は遥かに豊かになるだろう。

 

 もっと多くの小説が生まれ、絵画が描かれ、映画を撮る人もいるだろう、誰もお金にならないからと言って研究しなかった身近で小さな虫や草花、きのこの研究も進むだろう。

 

 その中から人類を救う研究が生まれるかも知れない。

 

 経済的には我々はもう十分に豊かだ。そろそろ幸福で、文化的な豊かさを追求してもいい時代になったのだと僕はそう思う。

 

 企業のマーケティング担当者に作られた「人並みの人生」を捨てて、自分の人生は自分でプロデュースしよう。

 

 現代は人類史上、最も自由に生きられる時代だ。

 

『ビジネスの世界で最も危険な言葉は、「ほかの誰もがやっている」だ』ウォーレン・バフェット(世界一のバリュー投資家)