『最も重要なのは、自分の能力の輪をどれだけ大きくするかではなく、その輪の境界をどこまで厳密に決められるかです』ウォーレン・バフェット

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『最も重要なのは、自分の能力の輪をどれだけ大きくするかではなく、その輪の境界をどこまで厳密に決められるかです』ウォーレン・バフェット

 

 この言葉は手を広げすぎるな、自分には何ができるのか、どこまでできるのかを見極めろ、という教えです。

 

 得意なことだけやれ。というビジネス的アドバイスととらえる人が多いと思いますが、僕は、この考えかたには、質素な生き方や、ミニマリズムに通じるものがあると感じます。

 

 自分が管理できる数以上の服は持たないとか、自分が管理しきれる以上に広い家は必要ないとか、自分で決めた領域で自由に生きるという考え方と通じるものがあります。

 

 バフェットをミニマリストという人はあまりいませんが、世界有数の大富豪で何でも買えるだけのお金を持ちながら、若いころに買った一軒の家と、使い古した乗用車(これは家族言われて買い替えた)で質素に暮らしいるのですから。

 

 消費主義、資本主義は人々に領域を広げることを求めます。

 

 行ったことのない場所への旅を、新しい技術の習得を、新製品を試すことを、昨日より今日、今日より明日は、より多く稼ぎ、より多くお金を使うことを。

 

 時には未来の自分を借金の鎖に縛るローンという手段を使ってでも、買えないような大きな買い物をさせます。

 

 大丈夫、明日のあなたは、今日のあなたより、もっと多く稼げますからと、何の根拠もなく、ささやいて。

 

 その資本主義で莫大な財産を築いたバフェットが質素で、ミニマルな暮らしをしているというのはとても面白いことです。