『本当に何かが好きで成功する人って、周りが何と言おうとやっているんですよね 「好きなものを見極めよう」と思っている時点で、実はもう向いていないんですよ』ひろゆき(2ちゃんねる開設者)

honnobi.com

『本当に何かが好きで成功する人って、周りが何と言おうとやっているんですよね 「好きなものを見極めよう」と思っている時点で、実はもう向いていないんですよ』ひろゆき(2ちゃんねる開設者)

 

 凡人の自分には、この言葉はとても、つらい。

 

「自分が何が好きなのだろう」なんて考えている時点で、もう駄目だと言われているのですから。

 

 しかもその言葉を裏付ける例が山ほどあります。成功者たちの多くは若いころから、自分が何が好きかをわかっていました。

 

 ビル・ゲイツは中学生の頃からコンピューター室に入り浸っていたし、

 

 ウォーレン・バフェットが最初の株式投資をしたのは11歳の時です。

 

 では、もはや僕らは絶望するしかないのでしょうか。

 

 希望はあります。なぜなら僕らは謙虚だから(笑)。

 

 彼らほどの大成功を望みはしない。いや、成功する必要はなのですから。

 

 やりたくないことばかりやる人生から、やりたいことをやる人生にシフトチェンジするのに遅すぎることはありません。

 

 やりたいことがやれるというだけで十分な報酬なのです。

 

 そう思うとできるだけはやく「好きなこと」を見極めたいですよね。

 

 僕なりに考える方法はいくつかあります。

 

 一つは過去の自分に聞く事。自分自身の胸に手を当てて聞いてもいいし、親に聞いてもいい。自分でも覚えてないような自分の嗜好が出てくるかもしれません。

 

 例えば、親から「おまえは、いつも道ばたで蟻を捕まえては一匹ずつ名前を付け。それを食べていた」という仰天エピソードが出てくるかもしれない。

 

 まず思い出してみましょう。子どもの頃、好きだったことを。それがお金になるか、とか、それで将来食べていけるかという雑音にかき消される前にに、自分が大好きで夢中になれたことを。

 

 それこそがあなたの長年探していた「好きなこと」、もしくは「好きなこと」の周辺なのかも知れません。

 

 昆虫採集が好きならば、あなたは何かを勉強して、それを探し出すという行為が好きなのかもしれない。

 

 仕事にならなくてもいいが、それに近い仕事を始めるという手もあります。

 

 掘り出し物を探す仕事なんてどうでしょう。

 

 古書、骨董品、不動産、株、債券、なんでも掘り出し物はあるはずです。どれも熱心な勉強と、探すという行為が好きでなければできない仕事です。

 

 昆虫図鑑を片手に昆虫採集に夢中になっていたあなたには最適な仕事かも知れない。

 

 もちろん、もう一度昆虫採取に戻って、死ぬまでに新種を見つけるという野望に、情熱を傾けてもいい。日本にはプロではない市井の昆虫学者がたくさんいるのですから。

 

 子供の頃から、暇さえあればお絵描き帳を開いていた子供だったならば、もう一度、絵を描くべきです。

 

 ラインスタンプを作ったり、Webでイラストを発表したっていい。今の時代は誰でも世界に作品を発表できる素晴らしい時代なのです。

 

 8歳の時、夢中だったことを、45歳で改めて初めても「8歳の時からイラストを描くことに夢中で、今でも描いているんですよ」と言っても嘘にはならない。ビル・ゲイツやバフェットにも負けない立派な経歴だ。ただ、ちょっと長いお休みがあっただけで。

 

 もう一つ、今度は今の自分に訊いて自分が好きなことを見極めるための方法として、皆さんにオススメしたいのは、お金にならないことで、自分が一番、飽きずに続けられることを見つけるということ。

 

 お金にならないというのは重要で、大人という生き物は働き者で、お金になるのなら、簡単に一日中それを続けることができるからです。人々はそれを労働と呼ぶのです。

 

 その労働から離れて自分の好きなことを再発見しようというのに、結局、お金のために労働していました、では、悲しすぎます。

 

 そして、自分の好きなことの再発見では大切なことは、それが消費ではないこと。

 

 ひろゆき氏(2ちゃんねるの開設者)もこんなことを言っています。

 

『僕、消費をするだけの人は一生幸せになれないと思っていて なぜなら、幸せを感じ続けるためにずっとお金を使い続けなくてはならないから』ひろゆき(2ちゃんねる開設者) - 買わない働かない生活 賢者の言葉

 

 一日中、ゲームで遊んでいられるとか、小説やマンガを読んでいられるとか、ディズニーランドなら何日通っても飽きないというのは、誰かがあなたを夢中にされせるために必死にやった成果で、あなた自身の内から沸き上がった衝動ではなく、外から与えれた快楽。消費行動でしかありません。あなたの本当の「好き」を見つける助けにはならないのです。

 

 消費は結局、労働から得た対価を支払って行うもので、今までの、働いて必死に稼いだお金を、消費という一時の気晴らしに使ってしまうという、あまり幸福とは言えない生活パターンそのままです。

 

 一日中、イラストを描いていられるとか、一日中、料理のレシピを考えていられるとか、一日中、動画を作っていられるとか、ウクレレだったら一日中、弾いていられるとか。

 

 何かお金にならなくても一日中、やっていられることは、見つからないでしょうか。

 

 見つかったら、あとはそれを続けるだけ、運よくお金になれば、今やっている仕事を辞めることができますし、お金にならなくても、気にすることはありません楽しくてやっているのですから。

 

 ただ一つ、気を付けて欲しいのは、人生で見つけた楽しいことにも、すぐに資本主義の毒、他人の評価の毒が回ってきます。

 

 よく「趣味は趣味のままで仕事にしない方が良い」というのは的を得ていて、いつの間にか描きたい絵ではなくて、お金になるな絵を流れ作業のように大量生産していたとか、過去に他人に評価されたスタイルに縛られていたとか。

 

 楽しくてやっていたことが、いつの間にか、お金を稼ぐための仕事に変わり、歪められ、変容し、本当にやりたかったことから遠ざかってしまうというのはよくあることです。

 

 大好きでやっていることが、あれ?以前ほど楽しくないなぁと思ったら、お金の毒や、他人の評価という毒というものを疑ってみてください。

 

 お金の毒から身を守るためにも、生活は質素にしておいた方が、実は人生は豊かになるのです。

 

 リッチな生活をしていれば、お金のために、その生活水準を守るために、結局、やりたくないことやるはめになります。

 

 とにかく夢中になれることをもう一度、見つけてみる。

 

 それがビル・ゲイツやバフェットのような大成功することはなくとも、もう一度、自分の人生を再発見する第一歩、幸福になる第一歩になると、ぼくは思うのです。