正力松太郎と禅・瞑想・マインドフルネス

正力さんは、若いころから、座禅の修行をしたおかげで、戦後、巣鴨プリズンに入っておられたときも、夜通しこうこうとつけられた電球の下で、いつも快眠できたという話もされた。(禅と日本野球 ページ26)

 巨人軍を作った正力松太郎氏も禅・座禅の愛好者だったのはこの本で初めて知った。禅をたしなむ人間というとどうも清廉な人格者というイメージがあるが、禅は一つの技術で何も無欲な善人をつくるものではないということがよくわかる。

 無欲な善人があのような地位にたどり着けるとは思えない。もちろん正力氏がというわけではないが、禅をたしなむ極悪人やサイコパスも恐らくいるのだろう。 

禅と日本野球―チームワーク、指導力、育てる力 日本野球の礎を築いた「禅」の哲学

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