『期待値は下げられるだけ下げておくほうが絶対に人生トクなのです』ひろゆき(2チャンネル開設者)

honnobi

『期待値は下げられるだけ下げておくほうが絶対に人生トクなのです』ひろゆき(2チャンネル開設者)

 これほど簡単に幸せにつながる格言はなかなかありません。

 

 例えば人間はみな見えないサイコロを持って生まれてくるとします。このサイコロの出目でその人間には幸運・不運が訪れます。

 

 ここに二人の男がいます。

 

 Aの男のサイコロにはこう書かれています。1・1・1・2・2・3。

 

 Bの男のサイコロにはこう書かれています。4・4・4・5・6・6。

 

 人生は不公平ですね。生まれ落ちた時から持っているサイコロの目には大きな違いがあるのです。ちなみに、このサイコロは神様にしか見ることができません。

 

 この二人の男はどちらが幸福な人生を送ることができるかと言えば、普通に考えれば、後の男でしょう。強運のサイコロを持って生まれてきました。

 

 しかし、ここで期待値というものを考えてみましょう。サイコロの期待値ではなく、それぞれの男が自分の人生に対する期待値です。

 

 Aの男はとても期待値が低く、1の目が出なければ幸運だと飛び上がって喜びます。Aはサイコロを振ると2回に1回は飛び上がって喜ぶのです。

 

 一方、Bの男はとても期待値が高く、6の目が出なければ喜びません。ですからサイコロを振っても喜びを感じるのは6回に1回です。

 

 例えば二人がそれぞれ、恋をし、結婚したとします。

 

 Aのお嫁さんは家も貧しく、美人とは言えません。それでもAは自分と結婚してくれた女性がいたことを喜び、妻を大切にします。

 

 一方Bは、とても美人の女性と結婚したものの、その女性の美貌が永遠でないことが我慢できません。結婚生活はやがて破綻するでしょう。

 

 Aの人生には様々な困難が訪れるでしょうが、Aは人生のサイコロをふる度に2回に1回は喜びに包まれます。

 

 Bの人生は端からみれば輝かしいものとなるでしょうが、Bはサイコロを振る度に6回に5回は不満で舌打ちし、自分の不運を呪うのです。

 

 どうでしょう。こころの中で期待値を下げるということが、どれだけ大きな力を持つのか、わかるのではないでしょうか?

 

 もちろん期待値はいくらでも下げられるわけではありません。下げ過ぎれば人は行動をしなくなってしまいます。

 

 しかし、人間というものは知らず知らずのうちに結果の期待値を上げがちなもの、期待値をあげすぎないように意識することで、人生の喜びをより多く見つけられるのではないでしょうか。

 

「あれ?思ったよりいいぞ」という瞬間が多い人生。どうでしょう?