バルテュスと瞑想・禅・マインドフルネス
【バルテュスって誰?】
バルテュス(Balthus, 1908年2月29日 - 2001年2月18日)は、フランスの画家。本名はバルタザール・ミシェル・クロソウスキー・ド・ローラ(Balthasar Michel Klossowski de Rola) 。ピカソはバルテュスを「二十世紀最後の巨匠」と称えている。wikipediaより
猥褻画ではないのか?と、現代においても非難されがちなフランスの近代美術の巨匠バルテュス。彼が描く対象としたのは、たしかに少女が中心だったが、エロティシズムを表現していたのだろうか? 「美とは「出来上がった状態」ではなく「移行している状態」なのだ」とバルテュスは言う。「移行の美」を表現する上で「少女」は最適なモチーフだったのだ。
【バルテュスと瞑想】
昼食の前か直後に、ちかくの村のはずれにあるアトリエに行く。当初は杖を突いて歩いて行ったが、のちには妻の節子に車椅子を押してもらって行くようになった。絵をかく前に必ずお祈りをし、カンバスの前で数時間瞑想する。ときにはそれだけで終わり、一筆も書かない日もあった。このとき、タバコは欠かせなかった。(天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 273pより)
天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々
- 作者: メイソン・カリー,金原瑞人,石田文子
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2014/12/15
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画家が瞑想を使って自らの作品を生み出していたというのはとても興味深い。少なくともバルテュスは瞑想によってクリエイティブになったと言えるだろう。
しかも瞑想のみで書かない日もあったとか。瞑想で何かをつかめた時だけ、それをカンバスに写し取っていたのかも知れない。
バルテュスの数時間の瞑想(30分の瞑想を日課としている自分にはかなり長いと思う)はどのようなものだったのか、それが彼の作品にどんな影響を与えていたのかをぜひ知りたかった。